業務用生ごみ処理機「シンクピア」は、キッチン・厨房などの生ごみ発生現場から「運ばず・燃やさず・その場で処理」することを主軸に開発されました。微生物の力により生ごみを生分解する“消滅型”処理機であり、室内設置や省スペース化、省エネ設計、アフターフォロー体制まで包括的に整備された製品です。

開発時には、お客様の使い勝手や導入上の悩みから抽出された「臭い」「大きさ」「手間」「コスト」「操作性」「サポート」「環境貢献」の7つのポイントに着目。これらを解決する技術とサービスを組み合わせた結果、業界を牽引する製品群を構築しています。

以下、それぞれのポイントについて詳しく解説します。

1. 臭い(脱臭装置・排気ダクト不要)

シンクピアは多様な微生物で構成される独自の「シンクザイム」を活用し、生ごみ分解時に発生する悪臭を最大限抑制する設計です。
脱臭装置や排気ダクトを不要とする構造にすることで、室内設置を可能にしています。
従来のように焼却臭や腐敗臭による作業場所の不快感を大幅に低減し、衛生的で快適な環境を保ちます。

2. 大きさ(コンパクト設計)

シンクピアは業界最小クラスのコンパクトサイズでありながら高処理能力を備えています。
限られた厨房や事務所スペースにも設置でき、施設・業態を選ばず柔軟に導入できる点が大きな特長です。

3. 手間(残存物の取り出し不要)

堆肥化型や乾燥型の処理機と異なり、シンクピアでは投入された生ごみが微生物によってほぼ24時間以内に分解されます。
分解後の残渣を取り出す必要が原則なく、日々の投入のみで運用が完了するので、作業時間・手間を大幅に削減します。

4. コスト(省電力・経済的設計)

高温加熱を行わない消滅型方式により、熱処理に伴う高い電力消費を抑制。低コストの運転が可能です。
省電力設計のコンパクト構造と組み合わせることで、導入後のランニングコストを低く維持できます。

5. 操作性(誰でも簡単操作)

複雑な設定を必要とせず、タッチパネルによる直感的操作(指一本で操作可能)を採用。
使用者や施設の担当スタッフを問わず、誰でも簡単に扱える仕組みとなっています。

6. サポート(全国対応のメンテナンス体制)

全国での販売・アフターフォロー体制が整っており、設置から運用、故障時のメンテナンスまでを一貫して対応しています。
導入後も安心して使い続けられるよう、迅速で充実したサポートが期待できます。

7. 環境貢献(CO₂削減・SDGs対応)

「運ばず・燃やさず・その場で処理」することで、焼却や運搬に伴う CO₂排出の大幅削減 を実現。
SDGsへの貢献策として、食品リサイクル法上の「減量」「再生利用」にも寄与し、企業の環境・CSR活動の一環として採用されるケースも多いです。

シンクピアの技術と処理の仕組み

シンクピアの処理プロセスは以下の流れで進行します:

投入前準備

筐体内部温度・湿度を最適にコントロールし、多様な微生物が棲みやすい「微生物ハウス」環境を維持します。

投入と撹拌

生ごみは定期的に撹拌され、シャワー機能で湿度も維持されることで、微生物の活性が促進されます。

生分解(約24時間)

種類により差はあるものの、一般的には24時間程度で生ごみは分解されます。分解が進むにつれ形状も変化、ほとんど残渣は残りません。

排水処理

分解された水分は底部の細密メッシュを通って排水。下水道、浄化槽などへ排水されます。

導入実績と用途例

北海道から沖縄まで、多くの業態・施設(飲食店、コンビニ、スーパー、学校、社員食堂、ホテル、病院、介護施設、道の駅、サービスエリア、フェリーまで)に導入実績があります。
食品工場での事例では、茹で野菜の生ごみ処理により 廃棄費用が最大88%削減 されたケースも報告されています。
その他、導入モデルは GJ‑20〜GJ‑500、GK‑6400 など多彩なラインナップがあり、用途・処理量に応じて選択可能です。

まとめ

シンクピアの “7つのポイント”(臭い、大きさ、手間、コスト、操作性、サポート、環境貢献)は、ユーザー目線の課題解決と高度なバイオ技術・設計思想、全国対応のサポート体制を融合させた包括的な製品戦略です。特に、室内設置可能なコンパクト設計と消滅型の微生物処理により、使いやすさと環境負荷低減を両立しています。

導入検討に当たっては、排水設備の必要性や処理量、対応できない食材(例:大きな骨、貝殻、生肉の脂身など)についても確認し、適切なモデル・設置環境を選ぶことをおすすめします。